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FIPという怖い病気で愛猫を亡くしました

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我が家にやってきた頃のポム君の写真 。この時生後6か月 ラグドールのオス。

 

愛猫がFIPにかかり天国に行ってしまいました。

 
我が家の家族のポムくんが、FIPを発症して1か月。
朝、目覚めたら静かに天国へ旅立っていました。
 
FIPについて調べた時から覚悟はできてました。
今は、もう苦しまなくていいね。良かったねと、そんな思いです。
 

FIPとは

まとめると

  • 猫の80%が感染している猫腸コロナウィルスが病原。
  • 猫腸コロナウィルスが何らかの影響で変異すると病気として発症する。
  • 変異の原因はストレスや、遺伝形質など諸説あるが解明されていない。
  • 一般に、治療方法がない、予防法もない。
  • 症状によりドライタイプとウェットタイプに分けられる。
  • 誤診のパターンを除き、ドライもウェットも回復の見込みなく死に至る。
  • 発症から死亡まで、数日から、とても長い場合で一年。
  • 検査では、症状や数値など総合的な判断からFIPと診断する。猫腸コロナウィルスは殆どの猫が感染しているため、病気を断定しにくい。
  • 症状緩和には、インターフェロンステロイドの投薬が有効だが、緩和を目的としていて治す訳ではない。
 

ポムくんの闘病の流れ

 
2018年

9月の第二週のあたり。

前の週、家族旅行の間留守番をしていた。
旅行から帰ってきて、何日か後、ポムくんの食欲が無いことに気づく。
 

9月14日

相変わらず食欲もないし体も熱い。
こころなしかお腹も張っている。
動きも鈍いので病院へ連れて行った。
 
診察したところ、発熱や腹水が見られる。
 
FIPも含めて色々な病気の可能性をあげられた。
抗体検査などすればもう少し詳しくわかる。
 
とりあえず、抗生物質をもらってかえる。
検査、点滴、薬代で 32,000円程でした。
 

9月19日

調子が明らかに悪く、ごはんを食べないので病院連れて行く。
検査結果も上がってきて、総合判断でFIPウェットタイプと診てよいと言われる。
医師からインターフェロンステロイド薬の説明を受ける。
 
インターフェロン薬は、一時的は身体が楽になるが、病気が治る訳ではない。週に数日通院して投薬。
一回あたりの薬代は8,000円程でとても高価。
病院嫌いな猫には通院もストレス源になる。
 
ステロイド治療はコロナウィルスの活動を活発化させることもあるので症状が進むこともあるのがデメリット。
薬の効果もだんだん効かなくなってゆく。
 
ステロイド治療のみ行う方針に決定する。
薬代は1週間分で8,000円ぐらい。
 

9月20日 ~ 10月1日 頃

ステロイド治療の効果が観られた。
 
元気な時ほどではないが、ご飯を食べてくれるようになった。
特に最初の一週間は、お気に入りの場所へ移動したりと活動できるようになった。
 
9月いっぱいの命かなと思っていたので、案外このまま数か月くらい生きてくれるかな、もしかしたら診断間違いだったりしてと、この時期は淡い期待をしていた。
 
後半は、キャットフードではなく、ささ身肉や、牛肉などにしたら少し食べてくれたが、やはり徐々に食は細っていった。
 

10月2日 ~ 10月6日

薬の効果が落ちてきた。
ご飯は食べない日が増えてきた。
身体もどんどんやせ細り、お腹が腹水でパンパンになってきた。
腹水を抜くと、一緒に必要な体液成分も抜けてしまい、お腹は楽になるが、グッタリして弱ることがあると聞いていたので、見守っていたが、いよいよ辛そう。
 
このあたりから、死に向かっている事を家族も意識するようになった。
 

10月7日

身体全体をつかって息をするようになった。
ご飯も食べない。
薬も飲んでくれない。やめて欲しくて懇願するように泣くので、薬をあげるのもやめた。
 
夜寝る前に、階段下のスペースに隠れるようにうずくまっていた。
なんだか、これが最後のような予感を覚えながら床に就いた。
 

10月8日

6:30頃、家族の寝室へ行く階段の前で力尽きいた。
最後にみんなのところに行きたかったのかな。
触ったらまだ暖かかった。
もう苦しくないね。よかったねって声をかけた。
 
ポム君には短かったけど楽しい時間をありがとう。
1歳2か月という短い命だったけど、一生を楽しめたかな。幸せだったかな。
 

まとめ

FIPという病気は原因もわからない。
病原のウィルスは殆どの猫が感染している。
治療法もない。
 
今回、変な話だけど、悩みや苦悩はありませんでした。
こうすれば、病気を防げたのではないか、、、
もっとお金をかけた治療をすれば救えたのではないか、、、
選択肢が限られていて、見送った後も後悔のようなものはありません。
 
治療方針も、助からないという事実は決まっているので、自分達の寂しいという希望で延命治療をするのかなど、そういうことは色々考えさせられました。
安楽死を選択された飼い主さんもいるようで、それはそれで一つの選択だと思います。
 
この家族は、このようにFIPと付き合い過ごしたのねと参考にして頂けたらと、ブログエントリーを起こしました。
 
早く研究が進んで、この怖い病気がなくなる日が来ることを祈ってます。
 
ポム君ありがとう。
 

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生きてるポム君の最後の姿 10月7日夜。