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激痛!胆石で入院しました ERCP編 グロ注意!

腹痛のイラスト

 

胆石発作

皆さんは胆石発作になったことありますか?

ケーキを食べたり、油ものを食べたり、過食した時にみぞおちあたりがギューッと痛くなる事ありませんか?

それ胆石発作かも知れませんよ。

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1月1日に救急車、1月3日に即入院

 お正月と言えばごちそう。

胆石発作を気にしつつ、食い意地に負けてついつい食べ過ぎました。

じわじわとしたみぞおちの違和感から急に激痛に襲われました。

今までとはレベルが違う痛み。口も聞けないぐらいの激痛!

救急車に運ばれ検査しましたが、結局詳細不明で鎮静剤だけ頂き帰りました。

1日置いて、1月3日頃、痛みに加えて発熱を覚え、1月1日に救急で運ばれた病院を再び受診。

血液検査、エコー、CTスキャンの結果下された診断は。

総胆管結石疑い

決め手は

  • みぞおちという痛みの部位
  • 皮膚の黄疸(顔や眼球が黄色い)
  • 血液検査の結果肝臓の数値(T-BIL ALP AST ALT LDH G-GTP)が高い。特にT-BIL(ビリルビン)値が高いとまず総胆管結石のようです。

症状図解

肝臓と胆のうから出される胆汁が外に出れず、次第に肝臓にダメージを与えてゆきます。

 

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ERCP実施

ERCPとは、内視鏡を口から入れて、胃袋を通過。十二指腸から総胆管に向けて内視鏡をアクセスします。

その際、胆管出口をメスで切開して内視鏡を入れてゆきます。

カメラの先から道具が出せて、造影剤を胆管に注入しレントゲン撮影でもって内部の様子を詳細に検査します。

カメラ+レントゲンで直接的に状況を確認する検査でもあり、ついでにバスケットと呼ばれる道具で問題の胆石を取り除きます。

状況判断で胆石を取り除くことができない場合はステントを挿入して、胆汁の通り道を作って応急処置とします。

30分から1時間程の処置なので、眠くなる鎮痛剤を点滴から入れて眠っている間に検査、処置します。

ERCP処置イメージ図

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ステント処理イメージ図

何らかの事情で、胆石の除去が難しい時は、ステントを挿入して胆汁の出口のみ確保します。

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ERCP受けてみてどうだったか

 結論から申し上げると、本来1回で済む本処置を合計3回やる事になってしまいました、、、

こればっかりは、先生のせいというよりは、その時々の判断が重なった結果です。

ERCP1回目

総胆管が炎症起こして腫れていたため、胆石の除去ができなかった。

無理に引っ張り出すと総胆管を傷つける恐れがあったので、ステントを入れて終了。

この時施術時間は1時間経ってしまいました。

最後、鎮痛剤の効き目が切れて、目が覚めました。

処置継続中だったのでものすごい苦しかったです、、、(涙目)

ERCP2回目

1回目の施術から1週間が経過です。この間入院です。

2回目は先生に鎮痛剤切れて苦しかったので大目に入れてくれとリクエストし実施しました。

2回目は、ステントを抜き、胆石の除去に成功しました!

鎮痛剤増量効果の為、目覚めることなく終わりました。

これで、食事療法で安静にして退院の算段でしたが、、、

ERCP3回目

明日退院というその日、またもや入院した時と同じみぞおちの痛み。

前回同様落ちたばかりだと血液検査結果に反映されないんですね。

症状が出てから2日後くらいの血液検査で、やっぱり胆石落ちてそうだねと言われました。

とにかく痛いんでという事で、予定を立てて3回目のERCPを実施しました。

結果:再度胆石が総胆管に落ちて詰まってました。

つまりは、振り出しに戻る、、、

胆石は残したまま、再度ステントを挿入して胆汁の通り道を確保しました。

ERCP参考写真

胆のう出口

こちらが胆管の出口になります。

米粒ぐらいのサイズで、まずこの位置を探すのが大変です。

専門用語で乳頭と言います。

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胆のう出口を切開している所。
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胆石を除去している所

画面右上の白い塊が取り出した胆石です。

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ステント挿入後のレントゲン写真。

白い管がステントです。これにより胆汁が十二指腸へ流れるようになり、肝臓へのダメージを無くします。

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ERCPまとめ

  •  施術自体の難易度はさほど高くない。
  • 施術中の痛みや苦しみは略ない。ただし、鎮痛剤が切れなければ。
  • 十二指腸を取り巻くように膵臓という臓器があるため、施術でどうしてもストレスかかる。施術で膵臓に大きなダメージを受けると長い入院必要。
  • 1回実施すると1週間の療養が必要。
  • 実施後の食事は1日2日間は無し。食事再開もおかゆから。
  • 造影剤+レントゲンで他の検査に比べて放射線被ばく量が若干多い。
  • コンディションが良ければ1回で終わるが悪いと何度でも行う。その度に1週間×施術回数の時間が必要となる。

入院した時は、1週間から2週間の入院と言われてそれでも長いと思いましたが、胆石が再度落ちたため、20日分の入院が水の泡となりました。

結果論ですが、僕の場合は最初にステントを入れておいて、その後胆のう除去手術、最後にステントと胆石除いて終了が最短コースでした。

その時々の判断ですので難しいですね。

これ以上は無限ループになってしまうという事で、この後胆のう全摘手術を受けることになりました。

同じ病室だった人も、胆石除去して退院したばかりなのに、1週間もしないうちに再度胆石が詰まって入院という僕と同じ状況の人がいました。

決して珍しくないケースなのかも知れません。

同じような状況の人が、この記事を観て、どう判断するかの参考になれば幸いです。

最後に

同じように胆石発作に悩まされている人に言いたいです。

時間のある時に早く胆のう全摘しちゃった方が楽ですよ!

4、5日で退院できます。

総胆管結石になったらビックリするぐらいの激痛ですし、長い入院生活になりますよ。

覚えのある人は是非決断を!

 

手術編書きました

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