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【読書メモ】スーツの文化史 中野 香織

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めちゃくちゃ面白かった。

世界を制覇し、世界のきちんとした身なりのスタンダードになった現代スーツ。

その起源は19世紀のラウンジスーツ。

ラウンジでくつろぐためのくつろぎ着だった。

ラウンジスーツに至るまでの歴史を紐解く内容。

 

こちらのブログがもっとこの本の内容を簡潔にして紹介している。

 

japgents.hatenablog.com

 

男性の服装の変遷。

このあたりの時代から話が始まる。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ef/George_IV_1821_color.jpg

引用:ジョージ4世 (イギリス王) - Wikipedia

 

おとぎ話に出てくる王様ですね。

長らく半ズボンにタイツが正装だった。

男性らしい脚線美を強調していた。

それから、ベルばらの時代になるとパンタロンと呼ばれる長ズボンの時代になる。

新古典主義という美意識が入ってきて、ギリシャ彫刻みたいにマッチョな肉体を強調する服装が美しいとされる。

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引用:ナポレオン・ボナパルト - Wikipedia

 

19世紀になると大分現代のスーツに近づくけど、上着はコートが主流。

引用:チェスターフィールドコート - Wikipedia

おもしろいのが、男性ファッションが階級闘争の表現になったところ。

ロンドンみたいなシティーが発生すると、商人、銀行家などの新興セレブが台頭してくる。

既存セレブは新興セレブを排除したいので、あえて新興成金が好まなさそうな地味で質素なファッションが粋なんだよっていう文化を作り上げてゆく。

新入りさんは派手なのがお好きどすなぁ~ みたいないけずですね。

そしてどんどん地味にそしてわかりにくくて細かいドレスコードが造られてゆき現代に受け継がれてゆく。

 

そしていつの時代でもファッションをぶっ壊すのは不良。

細かく決められたルールを理解した上で、あえての無粋でふるまうとそれが、ルール破りのパンク!かっこえぇぇ!!!と流行になり、やがて正装として定着してゆくことの繰り返し。

 

現代スーツの起源のラウンジスーツも、世界どこでも正装として認められているタキシードも登場した頃はカジュアルウェアだったのが、その飾らなさがカッコいい!と段々フォーマルな場で着られるようになって正装化していった。

 

面白いですね。

世界のちゃんとした身なりとして定着した現代スーツもせいぜい150年ぐらいの歴史しかない。

そう思ったら、殆ど壊滅状態になっちゃった和服文化っていうのも、努力によってはこれから進化して新しいジャパニーズビジネススタイルを確立できる可能性はありますね。

和服業界は是非是非頑張って欲しいです。

 

以前読んだこちらの本と絡めて読むと面白いです。

 

ロンドンシティーの発生。

ティーによる産業の変化。

ウールからコットンへ、ジェントルマン、階層社会などなど。

 

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)

  • 作者:川北 稔
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: 新書
 

 

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Kindle Unlimitedで史上最高に読書が手軽になっている時代だと思います。

以前記事にした超高速読書法ももしよかったらご覧ください。

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スーツの文化史

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