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【読書メモ】「アラブの春」の正体 欧米とメディアに踊らされた民主化革命 重信 メイ

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 ジャスミン革命を、アラブ世界で生まれ育った著者がインサイダーの視点で解説する。

酷いですね。

こういうの読むと、いわゆる陰謀論的なのって本当にあるんだと思いますね。

CIAはじめとする欧米勢力は、ひとたび外国に出るとコンプラ無視無視で無茶苦茶やってるんですよね。

 

ゲバラの伝記にも同じような事が書いてありました。

チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫)

チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫)

 

 

で、ジャスミン革命

チュニジアから始まり、エジプト、リビア、シリアなどに広がっていった運動ですけど、実は内容は各国全然異なるバックボーンで発生しているのが詳しく解説されていました。

アラブ世界で大きな存在であるサウジアラビアの説明や、トルコなどヨーロッパ世界とのハブになる国の解説など、日本ではあまり語られない知識が学べます。

 

そして、日本の報道ではこれが、民族対立、宗教対立という構図で解説がつけられるんですけど、レバノン生まれのレバノン育ちの著者はこれを否定します。

アラブ世界は部外者がおもっているよりも、多様性を受け入れ折り合い付けてやっているそうです。

争いが起こるのは民族、宗教対立というよりかは、持つものと持たざるもの、土地を奪ったものと奪われたものというもっと人間的な対立の話だという。

宗教色も強くない、多民族化していない日本でも、富裕層と貧困層、逃げ切り世代とそれら世代の借金を背負ってゆく世代などに分断構造が起こっている事を考えてみたらわかりやすい。

そこには人と人との対立があるだけで、何人だからとか宗教があれだからとかはそんなに強い動機にはなっていない。

 

シリア内戦などは解説聞くと考えさせられる。

勿論政権に腐敗などが無かった訳でもなく国民の不満もなかったわけでもない。

ただ、多くの人が生活には困ってはいなくて別に革命を望む空気もなかった。

そこへ、外国在住の政権奪取を狙う勢力が武器を手にしてアラブの春にのっかって内戦が始まってしまった。

 

日本で例えると、昔の全共闘時代の若者たちを、今の経済力の中国とかが支えて武器供与など行い本格内戦が勃発しちゃったような感じ。

そこに、欧米勢力も革命後の利権目当てでメディア合戦。

世界中にアサドは悪者というイメージを植え付けている。

 

こういう構造は日本でも多くの人が構造として覚えておかないと怖いですね。

全共闘時代の頃の中国、ソ連は今ほど強力でなかったし、アメリカの後ろ盾でにらみを利かせていたので若者の反乱で収束したけれど、バックボーンの勢力次第によっては日本もこれから起こる可能性はゼロではないという事です。

 

そして、この著者はレバノン生まれの、レバノン育ちで、日本語話者だなんて変わったバックボーンの人だなと思って読んでましたが、巻末の著者紹介みて驚きました。

 

日本赤軍のリーダー重信房子の娘さんなんですね!ビックリ。

凄い生い立ちですね。

 

彼女にしか書けない本ですねこれは。

 

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